第6話
ネコの家

 西新宿八丁目。 靖国通りを一歩入った所に、一件の旧アパートがあります。 コの字型に建てられた「あけぼの荘」です。  ドアノブに掛けられたちょっとかわいらしい感じの ネームプレートから察すると、若い人が住んでるようです。 お金がない学生だけど、都心に住みたい。 ちょうど安い旧いアパートがあったので・・・なんて想像をします。 この中では「メゾン一刻」のような喜劇が繰り広げられているのでしょうか。  

  親子のネコが3・4匹、いつもこのアパートの周りをたむろしています。 この日は珍しく、窓から顔を出すネコがいました。 夕日に輝く雲の流れを眺めているようでした。
 

 

 西新宿五丁目。 この辺は飼い猫が多いな−なんて思いながら散策をしていると、 「げっ。なんだこれは・・・」 街角のクリーニング屋さんの周りにネコ、ネコ、ネコ。 それがみんな同じような顔でこちらをジッと見ていたら、 たとえネコ好きでも固まるというものです。  よく見ると、左にまとまっているネコは皆、 模様が「前髪わけ風」ですが、右の一匹だけがトラネコです。 こいつだけよそ者ですね。    

 それにしても、このクリーニング屋に頼んだ洗濯物には ネコの毛がついていそうです。しかもこの店には「犬」までもいるようです。 (扉の横に「犬」マークあり) どんなに不用心でも泥棒は近づかないでしょう。

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