エッチング(銅版画)の基本


エッチングとは数ある銅版画の手法の一つです。
代表的な手法なので、エッチング=銅版画のように言う場合もあります。
「銅版画って銅版を彫るの?」とよく聞かれます。
技法によっては直接彫るものもありますが、
エッチングはそんなに大変ではないのです。

1.プレートマークを作る
銅板の四辺をヤスリで磨きます。
横から見ると、斜め45度になる感じです。
後でプレス(印刷)する時に、紙が破れないようするためです。

2.さらに下準備
銅板の表面をピカールで磨きます。
裏面には壁紙か防蝕用シートを貼っておきます。
(後で裏が腐蝕しないように)

3.グランドを塗る
表面にグランドという、防蝕用の液体を塗ります。
全体に流したら、5〜10分乾かします。

4.絵を描く
表面のグランドをニードル(先の尖った専用の棒)等で、はがすようにして、絵を描きます。

5.腐蝕する
描き終えたら、酸の液(第二塩化鉄が一般的)に銅板を浸します。(表面を上にして、全面が浸るように)
三十分〜数時間、漬ける時間が長いほど線が太くなります。
※グランドをはがして金属が出た箇所だけが、どんどん凹んでいく仕組み!

6.インクを詰める
グランドをホワイトガソリンかリグロインで取り除いた後、インクをローラーやゴムベラでよく詰めます。
※ウォーマーで銅板を温めると詰めやすくなります。

7.インクを拭き取る
インクは凹んだところだけに入れば良いので、余分なインクを寒冷紗や絹、紙を使って、撫でるように取り除きます。

8.刷る
湿らした紙を乗せて、プレス機に通します。
※銅板&紙をロール紙で挟み(汚れ防止用)、フェルトを掛けてゆっくり回します。

9.完成!
ゆっくり紙をはがして、できあがり。
※因みに左右対称の絵を描いてしまったが、もちろん反転するんだヨ。

銅版画には他にも色々な手法があります。
その他の手法や、細かいことについては、私に聞かない方が良いでしょう(笑
むしろ私が教えていただきたいです。